Esalen®Massage ＜エサレン®ボディワーク＞
米国カリフォルニア州エサレン研究所でヒューマン･ポテンシャル･ムーブメント(人間性回復運動)という環境の中で4０年にわたり研究･改良･発達してきた「リラクセーションのための全身オイルマッサージ」です。
その独特の長いストローク、波のようなリズム、ゆったりとしたストレッチ、軽い揺らし､身体の深い部分への注目は、自分が部分からなるバラバラな存在ではなく、一つの全体的な存在であることを思い出させてくれます。
１９６０年代にエサレン研究所が設立されてすぐの頃に、医学的にも効果のあるスエーデンのマッサージが入りました。それにシャーロット･セルバーの〔センサリー･アウェアネス〕の感受性「体のエネルギー・システムの変化や流れに沿って働きかける」という要素が加わり、さらにエサレンを舞台とした様々な心理学やボディワークの影響を受け、独特のエサレン®マッサージが形作られ、日々進化しています。プラクティショナーは常に受け手の“今”に立ち会いサポートしていこうとします。
エサレン®ボディワークの考え方の中心には、それぞれの人には治癒力やその源泉があり、気持のこもった対処と心遣いがあれば、肉体的･精神的ストレスを緩和し自己治癒力を活性化できる、という信念があります。
プラクティショナーは受け手の呼吸、体温の変化、筋肉の状態の変化など、全身反応を確認しつつ、受け手に働きかけていきます。受け手は触れられることにより身体的変化と、深いリラクセーションを感じ、緊張が解けていきます。緊張の解放は肉体レベルにとどまらず、エネルギーレベルや情緒のレベルでも起こりえます。
プラクティショナーは受け手が自分の体で何が起こっているのかを感じられ、解放することができるようガイドとして働き、けっして無理に侵入することはありません。セッション中、受け手に対しての敬意、共に取組むという姿勢を常に心掛けています。
人のタッチを受けるという瞑想は、
自分自身にしっかりと触れるという豊かさをあたえてくれます。
(エサレン®ボディワークは治療行為及び医療類似行為ではありません)
参考資料：ブリータ・オストロム「Esalenマッサージの要素」中龍孝訳